今回は、家にあるポトスを茎伏せで増やす方法に挑戦してみました。
茎伏せはポトスだけでなく、さまざまな観葉植物にも応用できる増やし方です。
初めての方でも簡単に試せるので、ぜひ参考にしてみてください。
茎伏せとは
茎伏せ(くきふせ)とは、茎を1〜3節ごとに切り分け、土の上に横たえて発根させる方法です。
挿し木よりも短くカットできるため、一度に多くの株を増やすことができます。
園芸に慣れてきた方や、お気に入りの株をたくさん増やしたい方には特におすすめの方法です。
茎伏せに向いている植物
茎伏せは、節の部分から根を出す性質を持つ植物に適しています。
茎を地面と平行に置くことで、節の部分から新しい根や芽を出すことができます。
代表的な植物の例は次の通りです。
- ポトス
- モンステラ
- マドカズラ
- ホヤ
- アイビー
このような植物は成功率が高く、初心者でも扱いやすい種類です。
茎伏せに適した時期
茎伏せは一年中行えますが、最も成功しやすいのは春から初夏(4〜6月)にかけてです。
この時期は植物の生長が活発で、発根までの期間も短くなります。
初めて挑戦する場合は、気温15〜25℃程度の穏やかな季節を選ぶと良いでしょう。
気温が低い冬場は発根が遅くなるため、加温できる環境でなければ避けるのが無難です。
茎伏せの手順(ポトスの場合)
ここからは、実際にポトス・グローバルを使って行った茎伏せの方法を紹介します。
まず、元気な茎を選び、節が1つ以上残るようにカットします。
節の部分には発根・発芽のための組織があるため、必ず残すことが大切です。
一般的には2節以上残してカットするのが安全ですが、今回は1節だけで実験しました。
切り口が乾くと発根しにくくなるため、切ったらすぐに次の工程へ進みましょう。

カットした茎を、土の上に横向きに伏せます。
このとき、節にある小さな凸凹(気根の部分)が土に触れるように置くのがポイントです。
その部分から新しい根が伸びて、水分や養分を吸収できるようになります。
茎が安定しない場合は、Uピンで軽く固定するか、薄く土をかぶせて押さえると良いでしょう。

伏せた直後の茎は、まだ根が出ていないため水を吸収できません。
土が乾かないように、湿った状態を保つことが重要です。
管理のポイントは以下の通りです。
- 直射日光は避け、明るい半日陰で管理する
- 土の表面が乾いたらすぐに水を与える
- 風通しの良い場所に置く
およそ2〜3週間ほどで、節の部分から新しい芽や根が見えてきます。

まとめ:茎伏せでお気に入りの植物を増やす
茎伏せは、1節からでも株を増やすことができる手軽な繁殖方法です。
慣れてくると一度に多くの株を増やすことができ、植物のコレクションを充実させられます。
今回のポイントをまとめると、以下の通りです。
- 成功しやすいのは春から初夏
- 節を必ず残すこと
- 水を切らさず明るい場所で管理する
簡単な方法ですが、確実に成果が得られる増やし方です。
お気に入りのポトスやモンステラなどで、ぜひ試してみてください。