植物が空気をきれいにする仕組みとは?|知られざるグリーンの力を解説

お部屋に観葉植物を置くと、なんだか空気がすっきり感じる。
そんな経験はありませんか?

実はそれ、気のせいではありません。
植物には、空気中の有害物質を吸収・分解する力や、湿度を整える働きがあるのです。

この記事では、植物が空気をきれいにしてくれる理由や、実際に効果の高い植物の種類までわかりやすく解説します。


1. 植物が空気をきれいにする3つの仕組み

植物の“空気清浄効果”には、大きく分けて3つの働きがあります。

(1)二酸化炭素を吸収して酸素を出す

まず最も知られているのが光合成です。
植物は日中、光を浴びながら二酸化炭素(CO₂)を吸収し、酸素を放出します。
これにより室内の空気がリフレッシュされ、人にとっても心地よい環境をつくってくれます。

(2)有害物質を吸収・分解する

NASA(アメリカ航空宇宙局)の研究によると、植物の中には空気中の有害物質を除去する能力を持つものがあります。
たとえば壁紙や家具から発生する「ホルムアルデヒド」「ベンゼン」「トリクロロエチレン」といった化学物質を、
葉や根、さらには土壌中の微生物が吸着・分解することが確認されています。

つまり、植物が“天然の空気清浄機”として働いてくれるのです。

(3)蒸散作用で湿度を調整する

植物は「蒸散(じょうさん)」と呼ばれる働きで、根から吸い上げた水分を葉から放出しています。
この作用により室内の湿度が自然に整えられ、乾燥やホコリの舞い上がりを防ぐ効果もあります。

冬の乾燥シーズンやエアコンを使う時期には特にありがたい機能です。


2. NASAが発表した「空気をきれいにする植物」

NASAが行った「Clean Air Study(クリーン・エア・スタディ)」では、
室内の空気を浄化する能力が高い植物として以下のような種類が紹介されています。

  • サンスベリア(トラノオ):夜も二酸化炭素を吸収する珍しいタイプ
  • ポトス:育てやすく、有害物質の吸着力が高い
  • アレカヤシ:加湿効果が高く、空気清浄+湿度調整のダブル効果
  • ドラセナ:ホルムアルデヒドやトリクロロエチレンを除去

これらはどれも室内で育てやすく、初心者にもおすすめの植物です。
また、どれも100均でも販売しているので、ぜひ一度探してみてください!


3. 実際の効果は?「癒し効果」も空気をきれいにする一部

「植物を置くだけで本当に空気が変わるの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。
もちろん1〜2鉢で部屋全体の空気を劇的に変えることは難しいですが、
複数の植物を配置すると体感的にも空気が柔らかく感じるという研究結果もあります。

また、植物を見ることでストレスホルモンが減少し、
呼吸が深くなるなどの「心理的な空気の浄化効果」も確認されています。個人的にはここが一番植物をお勧めする理由の1つです。
つまり、植物がもたらす清潔感や癒しの感覚も、空気を“きれいに感じさせる”大切な要素なのです。


4. 効果を高める飾り方のコツ

空気清浄効果をより感じたいなら、次のポイントを意識しましょう。

  • 部屋の四隅や壁際にバランスよく配置する
  • 風通しの良い場所に置く(空気循環が大切)
  • 葉のほこりを定期的に拭き取る(吸収効率が上がる)
  • 種類の異なる植物を組み合わせる(多様な効果を得られる)

5. まとめ:植物は“見た目以上に頼れる空気清浄機”

植物は、光合成による酸素の供給だけでなく、
有害物質の分解や湿度調整まで行う、自然の力に満ちた存在です。

部屋に一鉢置くだけでも、空気が優しく感じられ、心まで落ち着きます。
ぜひお気に入りの植物を取り入れて、心地よく呼吸できる空間づくりを楽しんでみてください。

この記事を書いた人

haru

こんにちは!Plants-info管理人です!
植物育成歴5年。最近は多肉植物やアガベにハマっています。
植物の育て方や魅力について発信していければと思います。