お部屋に緑を取り入れるだけで、空間が明るくなり心も落ち着きます。
しかし「買ったばかりの観葉植物がすぐ枯れてしまった…」という経験をした人も多いはず。
観葉植物を元気に育てるには、日光・水・風・温度・鉢の環境の5つのポイントを押さえることが大切です。
この記事では、初心者でも失敗しない育て方の基本をわかりやすく解説します。

1. 日当たり|やわらかい光がベスト
観葉植物の多くは、熱帯の木陰で育つ種類です。
そのため、基本的には「直射日光」よりも明るい日陰やレース越しの光が最適。
- 南〜東向きの窓際に置く
- 夏はレースカーテン越し
- 冬は日差しをできるだけ確保
ポイント:
光が足りないと葉の色が薄くなり、茎がひょろ長く伸びます(徒長)。
週に1回は鉢の向きを変えて、全体に光が当たるようにしましょう。
2. 水やり|「乾いたらたっぷり」が基本
観葉植物を枯らす原因のほとんどは“水のやりすぎ”。
土の表面が乾いてから、鉢底から水が出るくらいたっぷり与えるのがコツです。
また、一部の観葉植物(水が大好きな植物)を除いて、基本的に受け皿に溜まった水は捨てるようにしましょう。
根腐れの原因になります。
- 春〜夏(成長期):1週間に1〜2回(土の表面が乾いたら水やり)
- 秋〜冬(休眠期):10日〜2週間に1回(土の表面が乾いてから2日〜3日待って水やり)
- 霧吹きで葉に水分補給(葉水)も効果的(湿気を与えたり葉っぱについたほこり等も流してくれます)
チェック方法:
土の表面を見てみて、乾いているかどうか確認。
鉢を持ち上げて軽く感じたら水やりサイン。(最初は重さとかは分かりづらいと思いますので、水を上げた直後に鉢を持ち上げてみて実際の重さを確認してみると分かりやすくなります!)
3. 風通し|静かな空気はNG
風通しが悪いと、カビや害虫が発生しやすくなります。
- 換気をする or サーキュレーターを弱く回す
- 植物同士の間隔をあける
- 鉢の下にすのこやスタンドを敷いて底の湿気を防ぐ
ポイント:
風は植物にとって「呼吸」です。葉が軽く揺れる程度が理想です。
サーキュレーターの場合、直接当てるのではなく近くの壁等に風を当てて和らげてあげましょう。
4. 温度・湿度|人が快適な環境がちょうどいい
観葉植物の多くは、15〜30℃の温度帯で元気に育ちます。
寒さと乾燥には注意が必要です。
- 冬は10℃を下回らないように室内へ
- 暖房の風が直接当たらないように配置
- 加湿器や霧吹きで湿度を50〜60%にキープ(人が不快に感じるほど乾燥してなければ大丈夫です!)
寒さに弱い代表例:ポトス、モンステラ、サンスベリアなど

5. 鉢と用土選び|通気性が命
観葉植物は、根も呼吸しています。
通気性の悪い鉢や土では根腐れの原因に。
鉢の選び方
- 鉢底に穴があるものを選ぶ
- 室内なら軽くて扱いやすいプラ鉢+鉢カバーが便利
用土の基本配合

- 赤玉土(中粒)4
- ピートモス 3
- パーライト 3
最初は市販の「観葉植物の培養土」を使うのがおすすめ。
中でも土の粒度(粗さ)が大きく、有機肥料を使ってないものがおすすめ。
「虫が湧きにくい」と書いてあるものや上の画像のような土を選ぶと失敗はないでしょう。
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6. 置き場所別のポイント
| 置き場所 | 注意点 |
|---|---|
| リビング | 光・風が入りやすく理想的。冬は窓際すぎると冷気注意。 |
| 寝室 | 光が少ない場合は耐陰性の強いポトス・サンスベリアがおすすめ。 |
| キッチン | 湿気が多いので乾燥気味に管理。水がかからない位置に。 |
| 玄関 | 日照が少ないため、週に1度は日光浴をさせると元気に保てます。 |
7. よくある失敗と対策
| トラブル | 原因 | 対策 |
|---|---|---|
| 葉が黄色くなる | 水の与えすぎ・光不足 | 水やり回数を減らし、明るい場所へ移動 |
| 葉先が茶色い | 乾燥または風不足 | 霧吹き+風通し改善 |
| 虫がつく | 風通しが悪い・湿度過多 | 風を通す・薬剤スプレーで予防 |
虫対策については以下の記事で詳しくみれますのでよかったら見てみてください。
8. まとめ|「光・風・水」を意識するだけで元気に育つ
観葉植物を育てるうえで難しい知識は不要です。
自然のリズムを再現することが最大のコツ。
光を与え、風を通し、乾いたら水をやる。
それだけで、植物は驚くほど元気に育ってくれます。
季節ごとの小さな変化を感じながら、
“緑のある暮らし”をぜひ楽しんでみてください。
